studio CASAの動画の撮影方法について

スマホの動画との比較

近年は高性能なスマートフォンが続々と販売しているので、とても綺麗な画像や動画が記録できるようになりました。であれば「スマートフォンだけで撮影するだけで良いのでは？」と思われる方も多いはず。
撮影の状況によりますが、スマートフォン撮影だけで十分なシーンも多くあります。
しかし、一生残せるウェディング動画を撮影するのになぜスマートフォンではなく、なぜ業務用の大きなカメラが必要なのでしょうか？
実はそこには大きな違いがあり、フォトグラファー（写真を撮る人）やビデオグラファー（動画を撮影する人）が「プロフェッショナル」と呼ばれる理由もあります。
その一例を比較を少しご紹介します。

スマホとの画質比較

センサーサイズ

多くの方はやはり画質を気にされる方が多いのではないのでしょうか？
画質を左右する要因は実は「画素数」や「解像度」だけでなく「センサーサイズ」が重要なポイントとなってきます。
一眼カメラはスマートフォンと比較すると圧倒的にセンサーのサイズが大きく、
取り込むことのできる光の情報量が多いことから、暗い場所から明るい場所まで潰れることなく、豊かな階調が特徴的です。
そして、精細な描写を得意とすることから、拡大したときに画像の荒さが目立つことなく、細かい部分まで潰れることのない表現が魅力です。
スマートフォンは撮影した素材を機械的に撮影後に処理していますが、一眼カメラは光をセンサーに取り込んで投影しているのでより細かな情報が入り表現できます。小さな画面で閲覧するとあまり違いがわかりませんが、大きい画面や拡大してみるとその差や表現力は明らかな差が生まれてきます。

画素数・解像度

一般的には「画素数が多く解像度が高い画像や動画が綺麗」と思われがちですが、間違いではありませんがこちらも写真や動画をどのように使用するかによって変わってきます。
また、「画素数」とは、画素の数を表す言葉です。
画素は、画像や映像を構成する点。つまり、画素数が大きいほど画素（＝画像や映像を構成する点）がたくさんある、ということ。画素が多ければ、文字や風景もより細かいところを表現することができます。

「解像度_^(※1)」を選ぶ時は、成果品としての解像度を考慮します。
動画の解像度は動画のサイズに影響を与え、これが画像の解像度と同じ問題を引き起こします。Web サイトのサムネールを作る場合、高解像度の大きなサイズの画像を保存して、ハードドライブのスペースを無駄に使用したくないでしょう。作成する動画が最高のディスプレイ解像度1080 のYouTube 動画である場合は、劇場用映画のように8Kで撮影するのは時間とリソースの無駄遣いになります。
_{※1:印刷物と映像の「解像度」の意味が異なります。印刷物の場合は「dpi（dot per inch）」「ppi(pixel per inch)」という言葉を使用しますが、これは別途「写真撮影の記事」でご説明いたします。}

機能面の違い

センサーサイズと画質

• スマホ:
  小型センサーによる制限 → 明暗差が激しいシーンや暗所でノイズが出やすい。
• 一眼レフ:
  大型センサーで高画質 → 暗所やダイナミックレンジに優れた映像が撮影可能。

レンズの選択肢

• スマホ:
  固定の超広角や標準カメラ → 被写体ごとにレンズ特性を変えられない。
• 一眼レフ:
  交換可能なレンズ → シネマティックなボケ感や望遠撮影が自由自在。

ボケ表現

• スマホ:
  ソフトウェア処理による疑似的なボケ（ポートレート動画）
• 一眼レフ:
  光学的な自然なボケで映像に立体感を付加。

フレームレートと解像度

• スマホ:
  4K/60fpsやスローモーションなど進化しているが、詳細な設定は限定的。
• 一眼レフ:
  4K/120fpsやフルHDでの高フレームレート撮影が可能 → 動きのある映像に強い。

動画撮影時の操作性

• スマホ:
  タッチスクリーン中心 → 簡単だが細かな設定がしづらい。
• 一眼レフ:
  ボタンやダイヤルでシャッタースピードやISOを即時調整可能。（瞬間の動作を逃しません）

色表現とlog(ログ)撮影

• スマホ:
  ソフトウェア処理で鮮やかさを優先 → 編集耐性はやや低い。
• 一眼レフ:
  ログ撮影対応（Canon Log、S-Logなど） → ポストプロダクションでの色調整が自由自在。

長時間録画

• スマホ:
  バッテリー消耗が早くロケ撮影などの長時間撮影には不向き。
• 一眼レフ:
  専用バッテリーと外部電源対応で長時間撮影が可能。

拡張性

• スマホ:
  ジンバルやクリップオンレンズで機能拡張可能
• 一眼レフ:
  ジンバル、外部モニター、マイク、フラッシュなど、幅広いアクセサリーに対応。

暗所性能

• スマホ:
  ナイトモードなどのソフトウェアで明るさを補正。
• 一眼レフ:
  明るいレンズと高感度ISOで低ノイズかつ鮮明な映像が撮影可能。

プロ仕様の表現力

• スマホ:
  手軽さに優れるが、シネマライクな映像には限界。
• 一眼レフ:
  映画のような質感や深みのある映像表現が可能。

これらの点を踏まえると、一眼レフはより高品質な動画制作やプロ用途に適しています。一方で、スマホは手軽さが最大の魅力です。

動画のご案内

studio CASAではシネマチックな動画を強みとしておりますが、熟練したビデオグラファーのスキルがあってこそ実現できることがたくさんあります。

「編集点を意識して撮影する」
「お二人の一番心地の良い空気を作る」
「ジンバルや手持ち・ドローンで常に最適な動作を意識して撮影する」
「天気に合わせたlog撮影からのカラーグレーディング」
「音源からカラーコレクションまで厳選して最適化する」
「シーンに合わせたレンズを使用」

など映画の撮影のようなクオリティでロケ撮影を進めていきます。